全日本選手権大会(カデットの部) 会場:いしかわ総合スポーツセンター 期日:11月18日(金)~20日(日)
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今回参加した生徒たち 兼六園にて |
石川県の金沢で行われた全日本選手権大会カデットの部に5名(男子2名、女子3名)の生徒が出場した。今回も牛嶋が初のランク入りを目指すことが焦点であると同時に卒業生の戦いぶりに注目した。
ダブルスは女子1組(牛嶋/薮田)のみが出場。力が出せず初戦で敗退。
個人戦は、男子13歳以下は田中が3回戦、井上が4回戦で敗退。田中は緒方(エリアカ)に善戦するも4セット目のジュースを物にできなかったのが悔やまれる。井上は初戦でカブチャンピオンの宇田に最終セットの8-10から逆転することができた。相手のミスに救われ勝ちを拾ったという感じ。4年生らしかなるプレーに終始感心して見ていた。カデットで上位に出てくるのもそんなに時間はかからないだろう。出雲に対しては1セットを取るのがやっとという内容であった。中学生女子13歳以下は宮﨑が加藤(エリアカ)にセットオールジュースまでいきながら敗退。2セットを先に取られたが最終セットまで持ち込みあと一歩のところだった。女子14歳以下は薮田、牛嶋ともに3回戦で敗退。薮田は全国初デビューで2回勝てたのは立派。実力を十分出せたと思う。期待の牛嶋は準優勝の奥下(就実)にストレートで敗退。全国の上位に勝ち上がるためにはまだ何かが足りないのであろう。全体的に勝負弱さが目立った大会であった。勝負の行方を左右する大事な1本を取れないために負けている。その1本を取るために何が必要なのかを考えなければいけない。技術力、戦術力の不足なのか、勇気がないのか・・・などなど。勝つ選手は大事な場面で「迷い」が生じない。「迷い」が生じるのは「やることがないから」という技術的な引き出しが少ないのが大きな原因。技術力不足である。次に勝ち負けにこだわりすぎて逃げ腰になる、弱気になる、思い切れない、などの精神的な問題。絶好調の時は勝ち負けなどは考えていないはず。大事な場面でいい意味でバカになれる選手が強い。バカにならなければ思い切ってできない。得てして格下の選手が「負けたくない」などという都合のいい考え方をするから自分のプレーができずに惨敗してしまうことが多くみられる。思い切って負けることも必要だと思う。
エリアカに行っている卒業生の硴塚、宮﨑はまだまだ半人前という感じ。卓球は恰好が良く上手になってるがあまりにも卓球がスマートすぎる感じがした。いい環境で卓球をしているせいかプレーの内容に「苦労」があまり感じられない。ここに大事な1本が取れない理由がある。卓球はその選手がその大会までにどのような努力をしてきたか、ということがプレーに出る。「苦労」をした選手はその「苦労」がプレーのどこかで現れる。なにがなんでも勝ちたい、という気持ちが、何をすれば良いのか→じゃこうしよう→やってみよう、という事になる。その内容は自分自身で考え、自分で時間をつくってやる内容が含まれていなければいけない。
14歳以下女子の部では九州出身者が活躍した。奥下(大分中津ジュニア→就実)は準優勝、竹本(熊本ひご鏡→明徳)はベスト8という成績だった。小学生の時は全国でランクにはいれなかった選手が、親元を離れ、努力したことが良い結果となって表れたことは同じ九州の人間としてとても嬉しい。両選手以外の九州人も結果がでるよう頑張ってほしい。
◆男子ダブルス 1位 一ノ瀬/高橋(青森山田)、2位 三部/及川(青森山田)、3位 高取/遠藤(野田学園)、羽佳/沼村(青森山田/東北卓心会)
◆女子ダブルス 1位 平/川北(S h o c h i J r)、2位 平塚/石田(ミキハウス)、3位 松井/宇田(横浜隼人)、三條/田中(ミキハウス/王子クラブ)
◎1回戦 ×牛嶋/薮田 0対3 上田/神戸(RRC)
◆男子シングルス13歳以下 1位 木造(美崎クラブ)、2位 松山(愛工大附属)、3位 三上(マイダス)、出雲(鳥屋クラブ)
◎2回戦 〇井上 3対2 宇田(meiji c.s.c) ◎3回戦 〇井上 3対0 佐伯(岩出SPC) ◎4回戦 ×井上 1対3 出雲(鳥屋クラブ)
◎2回戦 〇田中 3対1 横山(ピンポンP a n 旭川) ◎3回戦 ×田中 1対3 緒方(エリートアカデミー)
◆男子シングルス14歳以下 1位 三部(青森山田)、2位 及川(青森山田)、3位 硴塚(エリートアカデミー)、高取(野田学園)
◆女子シングルス13歳以下 1位 平野(ミキハウス)、2位 伊藤(豊田町卓球)、3位 馬場(小浜クラブ)、小脇(明徳)
◎2回戦 〇宮﨑 3対1 栁田(宮野目中) ◎3回戦 〇宮﨑 3対1 赤川(原田卓球) ◎4回戦 ×宮﨑 2対3 加藤(エリートアカデミー)
◆女子シングルス14歳以下 1位 前田(ミキハウス)、2位 森(青森山田)、3位 安藤(青森山田)、徳永(ミキハウス)
◎2回戦 〇牛嶋 3対0 上月(白川台中) ◎3回戦 ×牛嶋 0対3 奥下(就実)
◎1回戦 〇薮田 3対2 斉藤(岸田クラブ)
◆関連サイト 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/topics/topics.html#2011.11.20 タマスHP:http://www.butterfly.co.jp/news/201111/20111121-2.php
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