卒 業 |
クラブを卒業した生徒たち |
3月末をもって男子7名、女子2名の生徒が当クラブを卒業していった。9名全員が卓球の道を選びそれぞれの場所で卓球を続けることとなった。硴塚、宮﨑の2名は東京のエリートアカデミ-へ。大星は愛工大附属中学校、上村は希望が丘高校での練習を拠点とするため福岡の中間東中学校へ転校。中学3年生組は女子2名が慶誠高校、男子3名は九州学院、熊本工業、島根の出雲北陵高校へそれぞれ進学することになった。男子の4名(上村、大星、硴塚、宮﨑)においては中学卒業を待たずして熊本の地を離れることになった。この4名においてはもはや今の環境では限界があると判断した。要するに、当クラブという小さい籠の中では収まりきれない大きさの鳥となり、もっと過ごしやすい環境に移す必要があった。そうしなければ大きく成長しないと考えた。営利を目的としたクラブにとって看板選手を放出することは自分の生活に影響を与える大問題である。しかし、自分たちの生活のことより生徒たちのことを1番に考えることが自然だと考えた。 この場所を生徒が巣立っていく時は過去の思い出がよみがえる。硴塚においては、まだ卓球台からやっと顔が見えるくらい小さかった。そして八代から熊本に通うために、片道1時間の道のりを電車とバスを乗り継ぎ、ときどき寝過して終点まで行ってしまう事もあった。宮﨑が1年生の頃は、今では考えられないが妻の智子先生に『くそババア!』などを言うわんぱく坊主だった。1番の思い出は2度日本一になったこと。この子供たちがいなければ『城山ひのくに』は全国に知れ渡ることはなかった。とても感謝している。 毎年卒業する生徒に対しては、別れ惜しい寂しい気持ちと立派に成長してほしいという期待と願いがある。これから益々厳しい現実に直面していくと思う。勝敗にこだわり、責任を負わされることであろう。辛いこと、厳しいことから逃げずに挑戦してほしい。そして大人になった時に『卓球をしていて良かった』と言える日が来た時こそ真の勝利者となる。 頑張れ卒業生! |