平成21年度全日本選手権大会 会場:東京体育館 期日:1月12日(火)~17日(日)
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全日本に出場した生徒たち |
東京で行われた全日本選手権大会に4名(男子3名、女子1名)の生徒が出場した。 卓球をやっている人であれば、誰もが出場してみたいと思う憧れの大会。多くのトップ選手に交り、同じ空気、同じ会場で試合をすることは普通の全国大会とは全く世界が違う。天皇杯、皇后杯を目指し、この大会での勝者が『日本で1番強い卓球選手』という称号が与えられる。真剣勝負であるがゆえに毎年数々のドラマが生まれる。 小、中学生にとっては、ジュニアの部、一般の部の県予選を勝ち抜き、代表になることがまず大変なこと。本大会で勝つことはもっと難しい。勝敗よりも、この大会に出場して試合をした経験が今後にとって大きな財産となる。 試合の結果は、男子ダブルス(上村/松下)、ジュニア女子(宮﨑)、ジュニア男子(硴塚)が初戦で敗退。上村以外の出場者はすべて勝てなかった。上村は今回の試合でいくつか収穫を得た。一般の部ではフルセットのジュースで勝ち、全日本初勝利。ジュニアの部(3回戦)では、カデット準優勝の東(エリートアカデミー)を3対1で倒した。続く4回戦では野邑(青森山田)に勝った加藤(名電高)にフルセットで惜しくも敗れたが、東に勝ったことは大きい。『エリートアカデミーと青森山田の選手に勝つ』ことを常に目標としており、この勝利で1つの目標を達成できた。 一般の部では水谷選手が4連覇を達成。国内世界ランク最上位者、日本のエースとしての責任を果たした結果となった。彼はあの若さで全日本選手権での戦い方を知っている。全日本8度の優勝を誇る斎藤さんがそうだったように『絶対に負けない』という雰囲気を持っている。準決勝ではセットカウント1対3、第5セット目も7対9の劣勢から逆転した試合は精神的な成長ぶりが伺われる。特に第5セット目9対9の場面で得点したラリー内容は鳥肌が立った。勝つための大事な1本を感じ取っている。国内で水谷選手の守りを崩すことができる威力のあるボールを持った選手がシェークハンドの選手ではいない。いくら手数を多くして攻め込んでも勝負を決する1本は取らせてもらえないだろう。水谷選手を崩すためには威力のあるボールを打ちラリー回数を少なくすることが必須であり、彼のサービスに対して良いレシーブができる選手でなければ勝つことは困難であろう。しばらくは水谷時代がまだ続くと思うし、大きな故障がない限り斎藤さんの持つ全日本の優勝回数を抜くことは間違いないであろう。 全日本は本当にすばらしい試合が見れる。NHKの映像を見て水谷選手に憧れ、第二の水谷選手が現れることを期待したい。日本が世界一になるためには水谷選手があと5人ぐらい日本にほしい。
◆男子ダブルス
◎1回戦 ×上村/松下 0対3 小田中/澤口(朝日大・岐阜)
◆ジュニア男子 ◎1回戦 〇上村 3対0 加藤(湘南工大附高・神奈川) 、 ×硴塚 0対3 久住(尚志学園・北海道) ◎2回戦 〇上村 3対0 庄(山崎東中・兵庫) ◎3回戦 〇上村 3対1 東(エリートアカデミー・東京) ◎4回戦 ×上村 2対3 加藤(愛工大名電高・愛知)
◆ジュニア女子 ◎1回戦 ×宮﨑 0対3 田代(正智深谷高・埼玉)
◆男子シングルス ◎1回戦 〇上村 3対2 櫻田(トヨタ自動車・愛知) ◎2回戦 ×上村 0対3 御内(早稲田大学・東京)
◆関連サイト 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/topics/topics.html#2010.01.17 タマスHP: http://www.butterfly.co.jp/championship/alljapan2009/
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