全日本選手権大会（カデットの部）・熊本県予選　会場：熊本県立体育館　期日：９月２２日（火）

松下浩二引退パーティー　期日：9月12日（土）　場所：東京プリンスホテル　　　　　

 ◆兄である浩二の引退記念、水谷隼・岸川聖也の世界卓球メダル獲得を祝うパーティーが９月１２日、東京プリンスホテルで行われた。参加者の顔ぶれも豪華で、河村建夫元官房長官をはじめデザイナーのコシノジュンコさん、アートディレクターの浅葉さん、陸上の為末選手、スポーツキャスターの青島健太さん他多数の方々が浩二のためにパーティーに集まった。参加者の顔ぶれを見ても浩二の人脈の広さに驚かされる。

浩二は１月の全日本選手権を最後に３３年間の現役生活に別れを告げた。年齢を考えればもっと早く引退していてもおかしくないが、引退パーティーを終えこれでやっと区切りがついたと思う。「一体いつまでプレーを続けるつもり？」と思ったが結局年には勝てなかった（笑）

アテネオリンピックを終えたあたりから故障に悩まされ、「体がボロボロだよ」と嘆いていた。自分の身を削り、すべてはオリンピック、世界選手権で日の丸を輝かせるせるためだけにプレーを続けていた。私としては「もう終りにしろよ」という想いだった。浩二がここまで長く現役を続けてこれたのは「オリンピック」があったからだと思う。出場したことのない私としては「そんなに何回も出場しなくても１、２回出場するだけで十分なのに」と思ったが、４回出場してもまだ出場したい気持ちにさせるほどオリンピックは「特別」なものなんだと思う。浩二は５度目のオリンピック出場を懸け北京を目指していたが、仮に５度目の出場をしていたらまだ現役を続けていたかもしれない。北京の出場を逃した時に「もうこれでやめるだろう。やっと楽になれるな」とホッとした。

いままで十分すぎるぐらい現役プレイヤーとして頑張ってきた浩二だが現在は卓球イベント、講習会、チームマツシタに所属している選手のマネージメントなどの仕事で相変わらず忙しい毎日を過ごしている。現役を終え一息つくことなく新たな目標を目指し「卓球界」のために再び動き出している。「卓球界」と言っても分野は幅広い。世界のトップを目指す卓球、レジャー・健康のための卓球、教育としての卓球、外交・国際交流としての卓球、ビジネスとしての卓球・・・など。浩二がどの分野で自分の力を発揮するかは不明だが人の役に立つことを考え行動してほしい。すべては「卓球界のためであり、人のため」に。選手時代は自分がやると決めたことはやれたが、これからやっていくことは他の人を納得させ理解を得ていかなければやれない。自分だけの考えだけではやることができない世界。しかし、これからも周囲をアッと思わせることをしていくのだろう。周囲の期待が大きければ大きいほど頑張る人間だと思う。再び「浩二は大したものだ！」という日が来ることを願う。

私はこれまで通り、熊本の田舎でおいしい空気を吸いながら、おじいちゃん、おばあちゃん、子供たちと楽しく卓球をしていこう。これが一番幸せ。