第23回南日本ブロック大会(第14回全九州選手権大会) 会場:佐賀県総合体育館 期日:8月1日(土)~2日(日)
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神戸で行われた全日本の興奮も冷めやらぬまま、小学生の九州大会(南日本ブロック大会)が佐賀で行われた。昨年は団体で男女アベック優勝(男女ともに初優勝)という最高の成績を収め、今回は2連覇を目指した。
大会初日は団体戦が行われた。男子は硴塚とともにチームの柱である宮﨑が東アジアホープス代表合宿(中国遠征)へ参加しているため不在であり、3年生の松下竜巳をメンバーに入れて戦うことになった。厳しい戦いを余儀なくされたが、この悪条件の中で勝ってこそ全国ホープスで2連覇が狙えるというもの。チーム戦は個人戦とは違い「チーム力」というものが勝敗を大きく左右する。監督、選手が勝利を目指し一丸となって戦う姿勢が必要である。監督という船長が船員に的確な指示を出し勝利という港(目的地)を目指す。船員が船長を信頼しなければ、気持ちがバラバラとなり船は目的地へたどり着けない。
準決勝までは順当に勝ち上がり、決勝は中津ジュニアに勝った都城TTC。中津ジュニアに勝った試合を見ると勢いがあり迷いがない。勝つのは容易ではないと感じた。前半は1対1で、3番はダブルス。2セットを先取したが、相手ダブルスの粘りに屈し逆転負け。4番は硴塚が勝ちラスト勝負となった。ラストは3年生の竜巳。相手は5年生。この大一番で3年生に勝てというのは酷なことで普段の実力を出してくれることを祈る。予想通り2セットを先取されこのまま終わるかと思いきや3セット目から開き直り、それまでとは別人のプレーぶりとなった。3、4セット目を取り返し、いよいよ最終セットへ。泣いても笑ってもこのセットで決着がつく。出足好調で4-0でリードするが4-4とすぐに追いつかれ、5-5、6-6、7-7と息詰まる攻防が繰り広げられる。7-9とリードされるが10-9で逆転しマッチポイントを先に奪う。しかし、ここで守りになり10-12で逆転され、あと1歩のところで優勝を逃した。負けた瞬間に竜巳は泣き崩れ本大会初の号泣。いつもなら負けそうになると試合の途中で泣きじゃくるのだが、今回は最後まで泣かずにがまんしてプレーすることができた。負けはしたが、チームの戦う姿勢は最高であった。お金を出してもいいくらいの見ごたえのある試合であった。
女子は決勝トーナメント1回戦で石田卓球Aに2対3で敗れる。牛嶋の2得点のみで3点目をとる力がなかった。石田卓球は6年生が不在で5年生以下のチームであり、来年は優勝候補筆頭である。
個人戦は男子ホープスで同士討ちの決勝となり、硴塚が宮﨑をゲームオールの9本で退け優勝。宮﨑は十分勝機はあったが競った時のゲーム運びが単調であり今のところは硴塚の方が一枚上手である。女子ホープスは牛嶋と竹本(ヒゴ鏡)の熊本県同士の決勝戦となり牛嶋が3対1で勝ち優勝した。4セット目は2-10のカウントからジュースに追いつき逆転勝ちを収めた。竹本にとってはこのセットを簡単に取っていれば勝機も十分あっただけに悔やまれる。男子カブは竜巳が優勝を目指したが、準々決勝でセットオールの試合を物にできずに敗退。今大会2度目の号泣。この試合においても途中で泣きべそをすることなく最後まで戦った。最近はゲームの途中で泣かなくなった。
明日から全国ホープスに出場するために東京へ出発する。2連覇を目指すというより初優勝を目指す気持ちで思い切ったプレーをしてほしい。最後の勝負はチーム力。負けたら監督の責任にすればいい。
◆男子団体
1位 都城TTC(宮崎)、2位 城山ひのくに(熊本)、3位 中津ジュニア(大分)、妙円寺卓球スポーツ少年団(鹿児島)
◎準決勝
都城TTC 3対0 中津ジュニア
城山ひのくに 3対0 妙円寺卓球スポーツ少年団(鹿児島)
◎決勝
都城TTC 3対2 城山ひのくにジュニア
◆女子団体
1位 中津ジュニア(大分)、2位 ヒゴ鏡卓球(熊本)、3位 石田卓球A(福岡)、石田卓球B(福岡)
◎準決勝
中津ジュニア 3対1 石田卓球A
ヒゴ鏡卓球 3対0 石田卓球B
◎決勝
中津ジュニア 3対2 ヒゴ鏡卓球
◆男子ホープス
1位 硴塚(城山ひのくにジュニア・熊本)
2位 宮﨑(城山ひのくにジュニア・熊本)
3位 丸谷(中津ジュニア・大分)
3位 田中(川田卓球・福岡)
◎準決勝 硴塚 3対1 丸谷、宮﨑 3対0 田中
◎決勝 硴塚 3対2 宮﨑
◆女子ホープス
1位 牛嶋(城山ひのくにジュニア・熊本)
2位 竹本(ヒゴ鏡卓球クラブ・熊本)
3位 奥下(中津ジュニア・大分)
3位 秋吉(中津ジュニア・大分)
◎準決勝 牛嶋 3対1 秋吉、竹本 3対1 奥下
◎決勝 牛嶋 3対1 竹本
◆男子カブ
1位 永田(石田卓球クラブ・福岡)
2位 盛武(そねクラブ・福岡)
3位 伊豆丸(石田卓球クラブ・福岡)
3位 藤井(そのまんまKid’s・宮崎)
◎準決勝 永田 3対2 伊豆丸、盛武 3対0 藤井
◎決勝 永田 3対0 盛武
◆女子カブ
1位 白水(糸島自然塾・福岡)
2位 井(石田卓球クラブ・福岡)
3位 早田(石田卓球クラブ・福岡)
3位 藤崎(松元卓運・鹿児島)
◎準決勝 白水 3対0 藤崎、井 3対1 早田
◎決勝 白水 3対1 井
◆男子バンビ
1位 原井(アカシア・福岡)
2位 堀川(こぞのえ卓球・福岡)
3位 渡辺(明野ジュニア・大分)
3位 福島(石田卓球・福岡)
◎準決勝 原井 3対1 渡辺、堀川 3対1 福島
◎決勝 原井 3対1 堀川
◆女子バンビ
1位 山口(くろかわ卓球・佐賀)
2位 逆瀬川(アカシア・福岡)
3位 江上(瀬高ジュニア・福岡)
3位 高山(ドリームたかやま・沖縄)
◎準決勝 山口 3対1 江上、逆瀬川 3対2 高山
◎決勝 山口 3対1 逆瀬川